17 I can never save you
「I can never save you」は、第七学園合唱部の曲です。Masato(吉原さん)が作詞を手がけ、Masato(吉原さん)がソロで歌っています。CD未収録曲。
静かなドラム、重なるギター、そしてMasato(吉原さん)が大人っぽく歌いあげる声に、優しいピアノが厚みを加える。元気いっぱいなボイメンさんとも、明るく賑やかな合唱部の曲とも違う、しっとりとしたMasato(吉原さん)の歌声が切なく優しく響く…そんな曲です。
Masato(吉原さん)は本当にいい詩を書く、と校長先生が仰っていたことを思い出します。合唱部を始めて彼が一番才能を開花させたんじゃないかな、ってとても嬉しそうにお話しくださいました。そんな言葉のとおり、自分が歌い上げたいもの・歌い上げたい世界をしっかりと自分の言葉で歌詞に出来て、自分の歌声で歌うことが出来る。こうやって文字にすると簡単なように感じてしまいますが、このMasato(吉原さん)の曲はまさに「表現者」という印象を受けます。
「あなたのために」と歌い出しの高音、Masato(吉原さん)のちょっと掠れ気味な歌声。音の幅がわりとあるメイン音を、きちんと歌声でなぞることができている。聞いている方の胸の奥の方にある切なさを、愛しさを、そっと掴んできます。いい意味で胸が苦しくなる、そんな曲です。
残念ながらCD未収録曲のため、DVDやライブでしか聞くことが出来ませんが、公式のYouTubeチャンネルに動画が上がっていますのでリンクを貼らせていただきました。
ギター、ピアノ、そしてMasato(吉原さん)の歌声が織りなすしっとりとした切ない世界。また、合唱部の定期演奏会で、生の音を聞きたいものです。
